皇室もの

皇室ウォッチャーのみなさん、こんにちは。


日曜日に皇居の東御苑へ。14日〜23日の間、御即位20年特別展示なるものが開催されているのだ。


大手門より三の丸に入る。パンフをもらうと、東御苑一帯にいろんな展示がされているようだ。


まずは、三の丸尚蔵館。こちらでは数か月に渡って、3回に分けて天皇陛下にゆかりの品々を展示している。
この日展示されていたものは、装束や新年に使う調度品など。新年のおせち料理のメニューなんてのも。
それに天皇皇后両陛下の趣味に焦点を当て、テニスラケットや皇后陛下が演奏に使うハープ。
陛下のハゼの研究成果や稲刈りの道具、皇后陛下の養蚕の道具や出来上がった絹の糸、お互いの記念の贈り物などなど。
三の丸尚蔵館は狭いのであっという間に終了。


次に二の丸の百人番所(忍者の居住スペースです)にて、即位の儀で使われた装束の数々の展示。ほぼ屋外で太陽の光の下の展示なので、色鮮やか。


本丸に上がり、休憩所では雅楽器の展示。琴、和琴、笙や琵琶などをこんなに間近で見るのは初めて。触って音を出してみたい。
また、ここでは「大嘗宮」という祭殿群の模型や写真を見た。昭和天皇崩御の後、本丸跡にいくつかの宮殿を建て、そこで平成2年11月に大嘗祭(新天皇が始めて行う収穫祭)が行われた。
今は完全な芝生。今日は暖かくいい天気。日向ぼっこをする人もいる。
十月桜、寒桜が咲いておりました。この辺の芝生は大奥の跡地。


ここでは、「旙」とよばれる赤地や青地に金や銀の刺繍の入ったどでかい旗が展示されていた。風のある晴天に堂々と翻っている様はなんとも優美。
この後、上野の国博で開催されている「皇室の名宝展(2期)」へ行ったのだが、そこで「寛永行幸図巻」という狩野派の誰かが描いた絵を見た。これは後水尾天皇徳川家光の城へ行幸したときの絵で、その中でまったく同じ旙が描かれており、昔から続いているのだなと、その皇室の歴史に関心する。


桔梗門近くの天守閣跡には、車の展示。旧御料車ロールスロイス日産プリンスロイヤル。
そして、儀装馬車の2号、3号。馬にひっぱられるコーチで、即位礼のパレードで使ったもの。昭和3年製ということだが、4号車は現役で、今でもよく使われているとのこと。11月の28日、29日には二の丸内を実際に走らせるそうです。


また、ちょっと離れた場所だったので見に行かなかったが、盆栽の展示もあった。
帰って来てパンフを見ると、樹齢550年の松で三代将軍家光のお気に入りとかいうマンボな盆栽なんてのも展示されていたらしく、見とけばよかったと後悔。